生理痛は靭帯が原因・・? 知っておくべき正しいメカニズム
男性には理解できない痛み。
「生理痛」
この生理痛のメカニズムに関しては研究が 進んでおり、現段階ではその症状、実態のほとんどに説明がつくほど解明されてきた。
一般的にはホルモンバランスや出血メカニズムに起因することが多く言われているので簡単に紹介させていただきます。
1.プロスタグランジン(子宮を収縮させる)の分泌量が多い。
これが多いと過度に子宮が収縮させられ、軽い陣痛のような痛みになる人もいる。
2.子宮口が狭い。
子宮内膜が剥がれ落ちる際にこの子宮口が狭いと、なかなか排出できず痛みが生じてしまうというケース。
3.冷えや食生活によるホルモンバランスの乱れ
これは言うまでもなく皆様想像がつくことでしょう。全ての機関を正常に作動させるために栄養血管と呼ばれるものが人間にはあります。血液を送り出す心臓にももちろん栄養してくれる血管はあります。
血流の乱れはもちろん骨盤内の血流乱れに繋がり、子宮・卵巣などの働きに影響が及ぼします。生理痛だけでなく、「冷え」は体に悪いです。
ここまで一般的に言われていることをまとめましたが、この1~3の項目が重視されがちであり、なかなかメカニズムがわかった!というところで止まってしまう方がほとんどです。
そこで、今回は運動学の観点から生理痛のメカニズムと対処法を見ていきましょう。
生理痛のメカニズムは主に上記の内容を上げましたがこれだけではありません。これだけを見ると循環を子宮のみのことだと皆さま考えがちです。
違います!
では早速話を進めていきますが、あなたは子宮はどのようにして、どこにあるのかわかりますか?
「なんか骨盤の中を浮かんでるんじゃないの?」
「膣から強引に上へつながっている(・・?」
正解は
[仙骨子宮靭帯というものでしっかりと仙骨(骨盤)と連結している。]です。
浮かんでませんし膣から繋がっているだけでもありません。
「それが何?」という方に解説していきますね
【問題点:骨盤内部の構造上起こりうる生理痛】
骨盤の中を見てみると、男性と女性は似て非なるものではなく、全然違います!
[男性]
恥骨→膀胱・直腸←仙骨
と骨盤内の各機関を圧迫する因子が少ないのが特徴です。
[女性]
恥骨→膀胱・子宮・直腸←仙骨
と、骨盤内だけで膨張する機関が3つもあります。
この図は皆様がよく見る解剖図ではないでしょうか?
確かにこれを見る限りでは膣から上に上がっているように見えますが、実際は全然違います。
では気になるどのような形でついているのかを見てみましょう。
この①が仙骨子宮靭帯と呼ばれるものです。
仙骨から子宮口まで付着します。
この子宮を支えている仙骨子宮靭帯に生理痛に関与する特徴が多くみられています。
【仙骨子宮靭帯とは?】
仙骨(お尻の骨)と子宮下部をつないで、子宮を支えています。
子宮頸部から膀胱に張る靭帯であり、内部に尿管を包んでいる。
またこの靭帯は性交時や月経時の疼痛も近くしている。
【この靭帯からくる生理痛の原因は?】
仙骨子宮靭帯の緊張による疼痛(生理痛)が考えられます。
【どうやったら緊張してしまう?】
便秘、経血などによる子宮の膨張、仙骨の引き上げ(骨盤の前傾)等が挙げられます。
【どうすれば治る?】
日頃の姿勢を良好に保つ!
という一言に尽きるところですが、実際には自分で自分のことはわからないです。
腰痛体操などであれば一般的に言われている方法もオリジナルメゾットも、そこまでリスクを取らない方法なのでご紹介させていただきますが、今回は子宮に視点を当てているため、安易なことは言えません。
まず、ほとんどの女性の方は最初に挙げた1~3までの項目と対処などはすでに実践されていると思いますが、それでも治らない方がほとんどであると思われます。
女性は生涯で30000日も生理痛と闘わなければいけません。
なのできちんとした専門家(民間療法ではない分野)に自分の体はどうなのかを見てもらい施術してもらうのが安全な手立てですね(^^)
・家を設計するなら建築士に
・作るなら大工さんに
・寿司なら板前に
というように、プロに任せるのが一番大切ですね。
この理学療法士(運動学)やオステオパシー医学、アナトミートレイン的な考えはあまりメディアには取り上げられなく、体のプロでも知っている人、知らない人がいるくらいです。
それ故に素人の方が自分で判断し、自分で対処されるのは危険ですので、まずはお近くに理学療法士等に姿勢を評価してもらっていただけるといいかと思います。
しかし、病院外来リハビリなどではそのようなことを目的として行っているところはほとんどありません。オステオパシー療法をされているところや、理学療法士さんがしっかりと姿勢や食生活含め施術していただけるところがお勧めです。(^^)
Kasugai でも出張で仙骨子宮靭帯への施術は行っています。
続けていくうちに女性特有の腰痛がなくなったといわれる方が多く、ご好評いただいております(^^)
信頼できる医療機関もしくは医療スタッフにまずは見てもらうことをお勧めします。
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